Monologue on a Fine Day 

Filtering

 さて、先日の日記での予告通り『Filteringについて』である。大学や企業のみならず、一般図書館や小中学校でもインターネットへのアクセスが当然となっている現在、いかに不適切なサイトからそれらに不適当な階層(主に子供と青少年)を保護するかについての議論が盛んになっている。そこでFiltering Softの登場となるのだが、このSoftがインストールされた端末では不適切とされるWEBは開けないようになるらしい(どうやって不適切を認識するのかはよく知らない)。そこへ先日、『子供が市立図書館のコンピュータからポルノ画像を入手したとして、その母親が図書館にFiltering Softのインストールを要請した』とのニュースが流れた。結局、図書館は閲覧に対する適当、不適当を語る立場にないとの判断から、この要請を却下することになったのだが、はたしてその役目、どちらかというと親の責任では?と思うのは自分だけだろうか?この決定をサポートすべく、電子フロンティア協会の会長が『もし親が子どもに、図書館のインターネット接続を使わせたくないのならば、図書館に通わせなければよい』とコメントしているが、もっともな話である。
 さて大学のコンピュータルームにもある朝スクリーンセーバーが不適当な画像になっていることが3年くらい前まではあった。幸い、薬学部は女性が大半を占めることからか、はたまた比較的年長者が多いことからか、ここ1、2年はほとんどそういう事件を見ていない。しかし、Undergraduateが多いアカデミックキャンパスの方では未だにこのテの事件はあるそうである。先日の
ゼロックスの事件といい、この問題は子供だけにとどまらず、成人にもあてはまることであり、成人の場合それを監視する『親』なる存在がいない分、やっかいなことにもなりかねないのであろう。しかし、話題がポルノグラフィーと言うところをみると、こういった問題を起こしている犯人はほとんど男性ということになる。『一人で楽しめよ!』と言いたくなるのは自分だけだろうか?

(December 17, 1999)
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