Monologue on a Fine Day 

Midnight Cooking

 時々無性に料理がしたくなる。まったくの気分で。しかも明確に何が作りたいという欲求が顔を出すのである。26日がそうだった。今回はハンバーグ。時間はすでに23時を回っていた。多分、いつも見るドラマでヘレンハントがハンバーグをこねていたからだと思う。近所の24時間営業のでっかいスーパーに材料を求めてのこのこ出かけていった。入り口で「何を買いに来たの?」と聞くおばちゃんに「ハンバーグの材料」って答えたら不思議そうな顔をしていた。「突然作りたくなったんだ」とだけ加えといた。合びき肉なんて親切なものお目にかかったことがないので、素直に牛にした。こういうときに牛にできるのがアメリカにいていいことの一つ、なんて思いながらレジに並んだ。でも一番少ないのでも450g。いっそ450gのハンバーグでも作ったろか!などとばかげたことも考えた。帰ってきたら27日になっていた。玉ねぎみじん切って、ひき肉、溶き卵、パン粉と牛乳とべしゃべしゃと混ぜる。手がつべたい。結局6個できた。焼いているうちに腹が減ってきたので、食べ終ったそばから一個食べてしまった。残りの5個をフリーザーに入れて、おーわり。さて玉ねぎが一つ余ってしまった。冷蔵庫をあけると、にんじんとじゃがいもがあった。待てよ、確か凍らせた鶏肉があったぞ〜と思い、ごしゃごしゃと探す。あった、あった。そうと決まれば二つ目。適当に切って、鍋で炒めて、大量に水をいれ煮立てる。最後にシチューの素を入れて、できあがり。よく見ると7人前だった。これで、正月は楽できるぞーと思いつつ、時計を見たら3時だった。たまにしかやらないから、いいんだよね、これってやっぱり。

(December 27, 1997)
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