Taste of Graduate Life in US

 

October '98


   October 31, '98  Halloween !   


 かくしてハロウインである。最近の気分を反映してか、積極的にパーティーに参加することもせず、結局アパートで迎えることにした。念のため、プラスチックのかぼちゃにチョコつめて、、。夜10:30。。誰も来なかった(^^;。考えてみれば、うちのアパートは独身者と老夫婦が多く、積極的にハロウインをやろうなんて連中はいなかった。不思議なことにパーティーをやっているところもなく、騒がしくない。かくして、普通の土曜日と化したのである。そして、11月。今度はThanksgiving Holidayである。そろそろ表紙の写真を変えねば、、。 

   October 28, '98  Never say Good-Bye   


 アメリカ人女性の中でも彼女は小さい方である。フロリダ生まれの彼女は学生時代過ごしたコネチカットの寒さを嫌い、暖かい場所の職業を第一志望にしていた。そして、先日無事PhDをとり、今日ラボを離れていった。さらに極寒の地ボストンでの新生活にむけて。毎日7時間以上も同じ部屋で2人で過ごし、500回以上の『Good Morning !』と『See Yaa !』、そして昼食時のおしゃべりを積み重ねた最愛の友人である。自分の人生のうちで、母親と妹の次に長く濃い期間を過ごした女性ということになる。『離婚』という代償も途中にはあったが、しっかり乗り越えて夢であった『PhD』という勲章を手に入れた。アメリカ人として、博士課程の学生として先輩であった彼女は、科学者としてはどうしても後輩になってしまう。時に壁にぶつかり、ミスをしでかし、その度にああでもない、こうでもないと一緒に考えてきた。これからそれができないかと思うと少し寂しい。近すぎたゆえ、ほとんどはじめてするハグの時、彼女は自分にこうささやいた。『See you, Honey ! I miss you and love you !』。 

   October 22, '98  32F   


 秋だ、秋だ、などと言っていたらいきなりやられた。昨日の最低気温は明け方に記録した32Fである。摂氏に慣れている方々のために一応、、(F)= ((C)-32)x5/9である。つまり32F=0Cということ。まだ10月の中旬だというのに、すでに0Cになってしまったのだ。

   

   October 16, '98  Refrigerator Part III   


 やっぱりその日に電話しないとだめなのね、と思いながら、都合5回目の電話。『その部屋は温度、変えられないんだって!』と訳のわからないことを言うオペレーターの女性。『ふ〜ん。だとしたら、Physical plantはいらないねえ。』、『今、人を送るから』。へへへ、勝った。休み明けのでっかい奴、再び登場。サーモスタットを持っている。『一昨日気がついたんだけど、今ついてるの、規格外なんだよね!』。なにぃ、だったら朝一番でこいよ!
 かくして3日に及ぶPhysical Plantとの闘いは幕を閉じた(今のところ)。まったく部屋の温度を変えるだけに、なんで3日もかかるんだろう。しかもちょっと気を抜くとすぐさぼることを考える。つくづくもって疲れる国である。でも週末だし、、許したる。

   October 15, '98  Refrigerator Part II   


 なんと、代わりが来た。しかも朝一番で。いきなり天井に上る。『わかったぜ!温水管がつながってないんだ!』大将の首をとったかの如く、喜んでいる。『今あったかくしてやるからな、なんせこの前ここは工事したとこだからよく知っているんだ。』。なにぃ、そんじゃはずしてそのままにしたのはあんたかい!と文句の一つでも言ってやろうかと思ったが、まずは管をつけさせてから、、っと。げげ、ちょっと席をはずした間に消えられた。、、、、、、、その後、2時間。部屋は快適だった。そう、2時間だけ。突然、また温度が元に戻ってしまった。再び電話。『明日でいいから昨日のでっかい奴を来させてくれ。』。どうせ来るわけないんだけど、、。

   October 14, '98  Refrigerator Part I   


 ここ数日ラボがやたらに寒かった。温度を計ると64F(18C)、たまに来るラボメイトも『寒い』と言う。Physical Plantへ電話。『寒いから何とかしてくれ!』。やがて担当がやってきて、壁のサーモスタットをいじっている。そこはもうチェックしたよ、と内心思いながら、寒さをこらえる。ごちゃごちゃやった結果、『わからん!』だと。なにぃ、こっちは毎日10時間近く過ごすンだぞ!でもここで怒ってはいけない。これ、2年間でつけた知恵。怒ると事態は解決しないのだ。『頼むよ、なんとかしてよ』。す、すると、『明日休むから、、』。再び、なにぃ。まあ、でも彼に責任があるわけでないから、、と抑えつつ、『じゃあ、もう一日冷蔵庫にいろって言うわけ?』とつっこむ。『明日代わりをよこすから、』とその日は消えていった。さて、代わりは来るか?

   October 13, '98  Green turns yellow & red   


 いつのまにかすっかり秋である。アパートのリスはやたらと木の実をつついては落としているし、木々は少しずつ緑一色から黄色や赤に変わりつつある。空の色も一時期の鋭い青さを失いつつあり、夜になると空気は透明感がでてくる。ただアバウトなだけのRICの雰囲気に、少しずつ色がでてくるこの季節、結構自分としては好きである。ただ一つ、昼と夜の温度差を除いて、、。盆地でもないはずのRICだが、内陸であるせいか、日内較差で10度は普通である。ということで、恒例(?)のように風邪をひいた。まわりを見れば、同じようにくしゃみや咳をしている連中ばかり。かくして『Bless you !』のオンパレードとなる。
今?治ったから更新してるの、、(^^)。

   October 8, '98  One fine Fridaynight,,,   


 ベトナム料理の夕食。数少ない日本人の知り合いにでくわした。突然かけられた日本語にとっさに挨拶の遅れる自分。食事が終った。入り口に先日ラボをやめたポスドクがいた。『Hi! how are you doin' ?』。とっさに手がでる自分。スタバックスにお茶しにいった。いつも使っているクリーニング屋の主人に会った。『Hey ! Good timing ! Are you open tomorrow ?』。店の外で聞いたからか、主人が明日暇かと勘違いされた。お店はあいているらしい。とりにいかなきゃ。アパートに帰る。電話。『朝日新聞ですが、、』。『Sorry, Hiro is out now. I cannot understand Japanese.』と言ってみた。だまって切れた。コンピュータをたちあげて、E-mailをチェック。知り合いからのE-mailは一本もなかった。なんかいろいろあった金曜の夜である。

   October 5, '98  Gone too far !   


 今月の背景はハロウインである。正確には今月最終金曜日なのであるが、すでに街はパンプキンの装飾でいっぱいなのでならってみた。このハロウイン、子供から大人まで仮装をするのがならわしであり、かくいう自分も去年はこんな格好にもなった。今年は今のところパーティーもないし、しなくていいやと思っていたところ、とんでもない広告にでくわした。それはペットスーパーの広告なのだが、その中に犬や猫用のハロウイン仮装があったのである。ペットを家族同様に扱うことが多いアメリカでは、頭では理解できる現象ではあるが、ここまでいくと腹立たしくなる。なんと言ってもハロウインは人間の行事である。それを犬や猫にまでさせてしまうとは、、。広告にあるそれら衣装は、犬猫にとって窮屈以外の何ものでもないことは明らかだった。My wayを一番と考えるその姿勢、相変わらずである。誰にもその要素は否定できないし、日本にもあるとは思うが、国民全体に轟いている『We are the No.1』の精神、本当に一番の人だけに持ってもらいたい精神である。

   October 3, '98  Presidential cirsis, Part III   


 アメリカ国民のビルちゃんへの支持率が、先日のテレビでの謝罪ビデオ以降また上昇しているという。現在のアメリカの好調な経済は確実に個々の生活レベルを高くしているようで、結局は『やることはやっているのだから、許してやろう』という気概の現われだろうか、。モニカちゃんは、というとファッションショーのモデルに出演することが決定したようで、これもまさに狙い通り、、といったところだろうか。彼女の母親もペテン的な行動で有名だったそうで、ビルちゃんがまんまとひっかかったというのが真相かもしれない。ところで日本は?などと思っていたら、ペンタゴンで防衛庁長官の車が突然せり上がったセキュリティバリアに衝突したそうな、、。本人には気の毒だが、笑わせてくれる。でもそのときまで防衛長官の名前知らなかったから、知名度少しはあがったかな、、。少なくとも在米日本人には、、。

   October 1, '98  One year anniversary      


 気がつくと、このHPをたちあげてからまる1年がたっていた。考えてみれば生まれてこのかた日記などは3か月と続かなかったのに、、。ところ変われば、人も変わるのか、、。使命感でもあるまい。おつきあいしていただいている方々、これからもよろしくお願いします。ところで、昨日危険なことで有名なサウスの一角を車で通りかかったとき、一人の黒人が駐車してある車のバンパーを器用にはずしていた。信号待ちの間、その素早さに感心しながら見ていると、突然『What are hell you watching, man ?』とどなってきた。『Just impressed how skillful you are !』と返してやると、『Yeah ! This is my job !』とにやりと笑いながら言う。何がJOBだよ、、と内心思いながらも、青になったので車を走らせた。その黒人、案の定、通りの反対側にとめたピックアップトラックにバンパーを投げ込み、車に乗り込む。信号待ちのときに、気がついたのだが、その荷台にはたくさんのバンパーが積まれていた。つまりは、白昼堂々と駐車中の車からバンパーを盗んでいたというわけ。。そりゃskillfulにもなるわいな、、、。


Back to main page