Taste of Graduate Life in US

OCTOBER '97

   October 30, '97   Halloween


 明日金曜日の夜はハロウィーンである。本来は子供のための装いが強いが、そこはアメリカ。大人も一緒になって楽しむ。フェデラルビルディングの地下にある郵便局にいったとき、窓口にでてきたのはいつものオヤジではなかった。『狼男』である。しかもちゃんと郵便局の制服を来ていた。聞くと今週の始めからそうしていると言う。「寝るのもそのカッコ?」と聞くと、「ワイフが夜中にびっくりするんだよね。」ときた。そういう問題か、、?大学の教授と言えども例外ではない。ウチのボスは去年『かかし』の格好で授業をしたと言う。今年は何になるか、明日が楽しみである。当然学生も昼間っからそんなような格好をしてくる。去年なんか建物の中でピーターパンとライオンと牛がコンピュータをたたいていた。異様な光景である。かくいう自分も今年はパーティーがあるので気合いを入れて準備した。化粧グッズの前で15分考えて、土曜日からの学会に一抹の不安を感じたため、やっぱりメイクはやめにした。さて今年はどんなハロウィーンになるのだろうか?これって、大学院生?

   October 27, '97   Finally, on the Web


 この週末、ついにホームページをWebに載せた。大学のシステムがUNIXとVAXとあって、ごちゃごちゃしたけれどいろんなヒトに聞きながらもなんとかできた。最初にネットスケープの画面に表紙がでてきたときには、我ながら感動するものである。大学のサーバーだけにしっかりしたレギュレーションがあるが、考えてみれば日本語で書いてある以上誰も検閲できないのである。無論レギュレーションからはずれるつもりはないが、いくら読んでも「英語で書かれていなければならない」とはない。まだヒトに見せられるモノでは到底ないので、当分は黙っていよう。

   October 24, '97   Study & Homework


 今学期のある授業の最初の日、いつものようにSyllabusをもらい、何げなく目を通していると、次のコメントがあった。"Students will need to finish assigned homeworks and also to study at least 3 hrs after each class."。今さら3時間の勉強なんて驚きもしないが、"Homework"と"Study"が別物であるような書き方が腑におちなかった。少なくとも自分の認識では宿題も勉強のうちだったような気がする。わからないことは聞けとばかりに質問をする。答:宿題は勉強には入らない。ついでに聞く。それってアメリカの概念?日本は宿題も勉強のうちなんだけど、、。結局"Study"のもつ本来の英語の意味がどうやら自分のそれとは違うらしいことがわかった。おそらく本来の英語の意味は、自分で理解しようと考えたり、模索するといった精神的な意味合いが強く、その点宿題はそれを助けるものの、授業で課せられたノルマとの意味合いしかないということである。始まってみてわかったが、宿題をこなすには大抵2時間程度かかる。かくして、宿題を含めた約5時間近くの自分の思うところの「勉強」をこなさねばならなくなった。しかし普通要求するか、こんな激しいこと!?

   October 20, '97    Dilemma


 大学のコンピュータシステムはWindowsである。やっとMacを使いこなせるようになった自分としては、今さらWindowsに戻るパワーは残っていない。だから今でも持ってきたPowerbookを使っている。しかし問題が一つ。ラボに置いてはおけないのである。理由:盗まれるから。鍵をかければ大丈夫と思うだろうが、部屋と引き出し両方に鍵があっても、盗まれるときは盗まれるのだ。今年の冬、IDが必要な部屋の鍵つきのラックのソフトが盗まれた。しかもラックごと。お見事としか言いようのない仕事。今では新しいラックまで鎖につながれている。ってなわけで、ラボにある方が仕事がはかどるにも関わらず、盗まれたときのショックがはかりしれないので、なるべく持ってこないようにしている。おかげでしばしば使いたくても使えない状態になって、「うっ!」と言っている自分がいたりする。でも人間何かしら考えだすようで、最近は早く帰る口実に使っている。これはこれでいいかも知れない!


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