Taste of Graduate Life in US

 

June '99


    June 29, '99  Message in a bottle   


 確か日本でももう公開になっているはずだ。ケビンコスナー主演の映画。しかし現実はドラマよりもすごかった。AP通信によれば、第一次世界大戦に参加した兵士が奥さんにあてた手紙が漂着したという。つまり100年近く大西洋を漂流していた計算になる。一体彼は何通の手紙を出したのだろう。書いてはつきない想いを届くはずのない手紙として、、。おそらく何通も出していたに違いない。Eメールも便利でいいが、久しぶりに手紙でも書いてみようかな、。。

    June 27, '99  Einstein's Brain   


 かのアインシュタインの脳の形態学的な研究結果が発表された。数学的思考に関与すると言われている部分が15%程大きいのだと言う。『そんなことどうだっていいじゃんか!』と思うのは自分だけだろうか?仮にそうであったからと言って、それを利用することはできないわけであり(その部分の大きい子供を作れる技術があるわけでもなし)、結局『彼は一般人とはやっぱり違うのね!』というのが結論になるだけである。でも確か『神の前では我々は平等に賢く、そして愚かです。』と言ったのは、かのアインシュタインであったような気もする。

    June 24, '99  An umbrella in a sunny day   


 前日ぼんやり見ていたケーブルのニュースで今日が夕方から雨になることを知った。そこで傘を持っていったのである。しかし、昼になっても雲一つないいい天気。一瞬『?』が浮かんだが、あまり気にもしなかった。そして帰宅時、空はしっかり晴れていた。雨なんて降りっこない。天気予報のうそつき、と思いながら持ってきた傘をまた持って帰宅。途中のハイウエイでちょっと不思議に思う。そう言えば、そのあと雨がずっと続くと言っていたのに、、。ん、、、。ん、、?ん、、!!わ、、わかった。謎がとけた。アパートに戻ってテレビをつけると、そこには昨日のチャンネルが映しだされる。『WGN』。シカゴのケーブルテレビ局だった(^^;。そう、シカゴはここリッチモンドから500マイル(800km)も先なのでした。

    June 21, '99  Bowling   


 ベルギーからのポスドクが帰国することになって、ラボでFarewell Bowling大会を開催した。Bowlingをするのが初めてというわがボスは当然スコアの仕組もわからぬまま、たんたんとガーターとならないように投げる。結果、最下位。奥さんにも負けていた。スキーやその他のスポーツについては抜群のセンスと技術を持つ彼でも、一朝一夕でうまくなることはないらしい。ラボの連中も意外な展開に、あららと思いつつもボスの弱点を見つけて内心は楽しんでいた。。2ゲーム目。とりあえずブービーの大学院生をターゲットに奮闘。デッドヒートとなるが、結果、またもや最下位。ビギナーズラックはなかった。究めつけの助教授の言葉:たまにはビリになってもらうことがないとね。やっぱり人間公平に得手不得手があるんだなと妙に嬉しかった。

    June 13, '99  Vacation Hold   


 当然のことながら3週間の一時帰国中、新聞はいらない。かと言って、ドアの前に山積みになっては、留守ですと言っているようなもので危険である。そこで昨年同様、新聞の配達をとめてもらった。こちらではVacation Holdと呼ばれるもので、その期間は自動的に延長される、、と思っていた。昨年がそうだったから、、(^^;。再渡米した翌日、ドアの前には山積みの新聞。思わず、『What!?』とさけんでしまう。みれば帰国中の新聞である。こんなのいらないのに、、と思いつつ電話して延長の方を依頼。すると、なんなく『じゃあ延長しときます。』と言う。配達された山積みの新聞の処理を尋ねると、『それはあげます。』だと。とっさにお礼だけ言って電話を置く。翌日、購読終了の日付の確認の電話を入れる。昨日とは違う人が教えてくれたその日付は、3週間延長されていた。じゃあ、この山積み新聞はタダってわけね、、。(^^;

    June 12, '99  Type B    


 『どうかされました?』、愛くるしい笑顔で彼女は近づいてきた。こちらとしては引き付けられるように見ていただけに『いえ、特に。』というのが精一杯だった。そんな会話が苦笑いをさそった。偶然と言うべきなのか、自分が数少なくつきあった女性にはいくつかの共通点がある。『大きい目』。これはないものねだり。『小さな顔』。これは好みなのだろう。そして『B型』。これだけが未だに理解できない。親しい女性の友人も含め、圧倒的にB型が多い。A型の自分にとって新鮮に見えるからなのであろうか?しかしそのB型で最後までいけてないからここまでの独身の自分がいたりもする(^^;。そして帰路のデトロイト便の彼女もしっかり『大きい目』と『小さな顔』だった。『B型』だったかどうかは結局わからなかったが、名前も聞かずに血液型は聞けないよな、と思いつつ再渡米。

    

    June 6, '99  My way, Your way, No way    


 人ごみをうまく歩けない、と思っていたらあることに気がついた。街を歩いていて、自分の歩みを一歩下げる人が見当たらないのである。エレベータ、電車の扉、なんでもない街中。我が道をずんずんと主張してくる。一歩下がって、相手を先に譲る習慣の中にいる自分にとって、新宿の街中では水前寺清子ではないが、『三歩進んで二歩下がる』の状態にともするとなってしまう。相手を重んじる『Respect』の観念が非常に強いと信じられている日本であるが、この点に関してはどうも当てはまらない。もう一つ。歩く速度が速い。本当はマンハッタンと比較すべきなのだろうが、圧倒的にリッチモンドより速い。それでいて互いの道を主張するもんだから結構ぶつかったりもするんでは、などと余計なことも心配してはみたが、これがうまくぶつからずにすんでいるのである。結局、東口交番前で30分、一生懸命に歩く人達を見ていた。

    June 1, '99  My way, your way    


 新しく眼鏡を作った。フレームを選び、視力検査をして、後日できあがると言われるまで約1時間。視力の悪い自分としては、薄いレンズが欲しかったのでアメリカで作らずに日本で作ることにしたのだった。さすが技術力の日本。しかし眼鏡って高いのね。アメリカで作るコンタクトレンズ3年分相当の大枚をはたいてしまった。でもよく考えると大学1年のときからかれこれ15年も使っていたのでだった(@@)。かけごこちも軽さも圧倒的に新しいモノの方がいい。視力も悪くはなっていないようだし、一安心。しかしメガネスーパーのあの若い店員さん、店の外までお見送りに来てくれるのはよしとしても、もう30m近く離れたんだからお辞儀戻してもいいのに、。アメリカの店員にみせてやりたいよ、まったく。


Back to main page