Taste of Graduate Life in US

July '98

   July 31, '98   Where is my luck, Part 3?      


 極めつけ。5月に受けたComprehensives。1科目ひっかかってしまった。しかも免除になった科目。過去多くの大学院生がひっかかっている科目ではあるが、よりによって免除になって授業を受けなかった科目がだ。担当教官は今日からバケーションとかでその後面談をして対処方法を決めるよう通達があった。言い訳はしない。悪かったものは悪かったのだから、満足してもらうよう対処するのみ。幸い、次回まで合格見送りということではなく、「補欠」みたいなものらしい。これについては前向きに『もう1回勉強すればもっとわかるようになるじゃん!』の気持ちで向かうことにした。しかし、阪上まだ悪夢の中を迷走中。もしかして厄年なの?

   July 28, '98   Where is my luck, Part 2?      


 車が入院してから、実験の調子が非常に悪い。ちょうどもう一つのプロジェクトにとりかかったところだったせいもあるが、いつもの調子で答がでない。日頃『Hiroはいい運を持っている』と信じているボスも今度ばかりは『どうやら車とともにラックがいっちゃったみたいだね!』と笑っている(まだ笑ってルいるからいいんだけど、)。本当は7月中にレポートでまとめる約束だったのに、ついにできそうもない。方向転換をするも、まだ若干ひきずっているようである。実はこのあともう一つのBad luckが来たのだ。

   July 26, '98   Where is my luck, Part 1?      


 悪夢の始まり。愛車Snafkin号の調子が悪い。AT車のくせにエンジンをかけて10分ほどギアがローからアップしてくれない。音もキュルキュルと変なので、車検も兼ねてDealerに出した。午後、電話がかかってくる。ここまではかかってこない人の多いアメリカで相変わらずラッキーな阪上。彼いわく『ATの内部のローターがいかれてる。$130位で応急処置を試みるけど保障はできない。本当は交換がいいんだけど、。』が〜〜ん。車のメカの素人の自分でもATの交換がべらぼうに高いことは知っている。おそるおそる、『いくら?Rebuildのでいいんだけど。』と聞くと『$2300』と答。即答はできず、一旦電話を切る。こっちにそんな大金はない。つまりは円で落とすことにある、しかも円高。目の前が真っ暗。頭の中で密かに考えていた遊びのプランが音をたてて崩れていった。ボスをはじめ周りのアメリカ人に聞くたびに"Oh my God !"や"I'm sorry, Hiro !"を言われる。そんな言葉いらんから金をくれい!とやけになりながら、今度はRIC中のトランスミッション屋に電話。ガラス屋の次はトランスミッション屋かい。。結局20箇所以上も電話をし、大体の修理費をつかむ、結果、Dealerがさほど高くないことがわかり、車検もあったのでDealerに頼むことにした。半ば放心で実験どころではなかった。とほほ。。しかしこれは悪夢第2弾。

   

   July 23, '98  A crack on the windshield      


 ラボメイトの帰省のためにAmtrakの駅まで送って行くときのこと、途中から合流してきたピックアップトラックの荷台から小石の攻撃を受けた。そのときは何ともなかったのだが、翌朝見事にフロントガラスにひびが入っていた。しかもこのひび昼夜の温度差で成長するのである。場所は真ん中下から10cmほど上がり、そこからかくんと助手席側に15cmほど。運転の視界には差し支えないものの、高速を走るとビシビシ音をたてて、今にも割れそう。ガラス屋に見てもらったら交換が必要。$300程度と言う。痛い。保険、保険、と保険屋に電話して保険使用の手続きをする。$100の自己負担ですんだ。しかも次回の支払には影響しないらしい。ラッキーと思ったのもつかのま。これは悪夢の序章だったのである。そんなことも知らず、保険屋の指定したガラス屋に持っていき一見落着。ブランニューなフロントガラスにすっかり満足しているのんきな阪上だったのである。

   July 18, '98  Virginia Beach      


 この辺りの人はビーチというとこぞってVirginia Beachに行く。東京や神奈川で言う江の島、鎌倉みたいなものか。。ほんじゃあ、我々も、、と言うことで行って来た。実は昨年もちょこっとは行ったのだが、本格的にビーチで一日を過ごすのは渡米以来初めてかもしれない。10時半にRICを出て13時半に到着。約3時間。悪くない。しかし、、混んでいた。しかも家族連れが多い。なんとか場所を見つけ、交代で泳ぐ。そのうちにあることに気づく。みんな海岸から20m程度しか離れないのである。そこはおそらく水深3mくらいだろうか、、。なんで??突然Bay Watchの兄ちゃんの笛。行く先を見るとその20mを超えて泳いでいた人にだった。つまりは海岸より20m以上離れて泳いではいけないということなのだ。うっ、考えられない。でもまたまた気がつく。日本では絶対にいないであろうおじいちゃんやおばあちゃんがいた。しかも波打ち際を歩いて転び、転んだ後次から次へ寄せる波に立ち上がれないのである。20mルールもこの人たちには納得。でも我々にもか?まあ、いいか。どうせ阪上かなづちだし。
 帰って鏡を見たら結構日にやけていた。きっと背中がむけるかもしれない。でもそうなったら何年振りだろう、、。くだらないことだけど、わくわく。

   July 12, '98  Duck Races on the James.         


 毎年この時期、RICの真ん中を流れるJames RiverでDuck Raceが開催される。今年は参加すべく、朝からダウンタウンまででかけた。何をするかって?まず、黄色のプラスチックでできたアヒルのおもちゃを買う。それの中に住所と名前と電話番号を書いて、主催者に渡す。同じようにして買われたアヒルが合計2500。ダウンタウン上流の橋からクレーンを使って一斉に投げ込まれ、下流のゴールに一番についたアヒルに賞品がでるのである。このアヒルがなかなかお茶目でサングラスなんかしている。2500羽(個?)も一斉に投げ込まれるのもすごいものがあるが、途中のやたらとアヒルだらけのJames Riverも壮観だった。もともとはBig Brothers/Big Sisters Servicesの催しで、アヒルはいわば献金なのである。しかしこのレース最後は網でトラップされて全部回収となるはずだが、はたして本当か。今度探して見ようッと!
PS: July 13 wrote : やっぱりあった。川縁の草の中に3羽。。

   July 7, '98  Doraemon      


 異なるメーリングリストからほぼ同時に二つのドラエモン話を受け取った。どちらも最終回の小説版である。確か作者の1人は亡くなって、今執筆しているのはもう一人と弟子たちだと聞くが、、。ご興味のある方はこちら。好みの別れるところであるが、いずれにしても作者本人のものではなかろう。しかしどちらもなかの感動ものではある。アメリカの子供達に有名な日本のアニメ。ドラゴンボール、マッハゴーゴー、セーラームーン。アジアから来ている留学生だとドラエモンも知っている。しかし、それらもそれぞれ現地の言葉に翻訳されて放映されているため、若干の印象が違うようである。セーラームーンの決まり文句、『月に代わっておしおきよ!』はこっちでは『On behalf of the moon, I punish you!』となる。たしかにそうだが、(^^;。先日自分のチャットの時のハンドルネーム『Snafkin』を聞かれて、説明に困った。こっちにムーミンはないのである。原作がヨーロッパだからてっきりあるかと思ったのに、、。

   July 4, '98  Independence Day      


 今年の独立記念日は前日に帰国したため、どこにもいかずRICで過ごすことにした。独立記念日といえば花火。場所は近くのモール。生憎の雨模様であったが、花火が始まるであろう20時過ぎには上がった。そして花火。。ん?何かおかしい。やけに遠いぞ!周りの連中も不思議に思ったらしく、花火に向かって走りだすのもいた。それにしては遠いぞ!と、突然目の前から一筋に昇るライン。ドッカーン!やはり場所とりは間違ってなかった。じゃあ、あれは。。違う場所の花火だったのね、、。遠くにアメリカ国歌が聞こえる。時間にして20分。ここの花火も途切れることなく、めりはりもなくただなくなるまで打ち上げるだけのやつだったが、それなりに感慨深いものである。これが終ると、RICも夏本番である。

   July 3, '98  Return to RIC !      


 何はともあれ帰ってきたのである。しかし忙しかった。自宅で家族と夕飯を食べること4回。あとはすべて公私の義理でうまってしまった。友人の殆どが仕事を持っているがゆえ夕方からの外出が多く、毎日昼食までは家で食べられたが、変な生活。2年前と変わった日本。携帯電話のはびこり度、キャミソールルックなる若い女性の群れ。そして自分の居場所。実家にいても自分の部屋などあるはずもなく、もと勤めていた会社を訪れても自分の机はない。当り前のことだが、所在なさをいやというほど感じた。一方で、変わらぬ笑顔で迎えてくれる人々。なんだか暖かさと冷たさの両方を感じた一時帰国だった。唯一心配だった留守中のアパートも特に変化はなく、まずは一安心。自分以外誰も音をたてない我がアパートに久しぶりに味わう居心地のよさを感じつつ、爆睡。


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