Taste of Graduate Life in US

February '98

   February 28, '98  Classic Concert      


 UVA(University of Virginia)でクラシックコンサートがあるというので大学院の仲間と行って来た。シャーロッツビルまで1時間のドライブ。なんか久しぶりである。同じ州立大学なのにどうしてこうも雰囲気が違うものか?ここんらキャンパスライフもさぞかし楽しかろうかと思うものの、結局実験しかしないのだから同じかなんて思ったりもする。コンサートは知らない曲ではあったが、それなりに楽しかった(眠くならなかったゾ!)。しかし、あの指揮者とメインの演奏者が何回も行ったり来たりして挨拶するやつ、、なんの意味があるんだろうか?確か日本で歌舞伎だか能だかを見たときも同じ思いをしたような気がする。あれって、伝統芸能に世界共通であるやつ???誰か教えて。

   February 21, '98  Sunny Came      


 やっと晴れた。今週末は非常に久しぶりの完璧なまでの青い空。こんなときはドライブ〜といきたいところだが、こういうときに限ってまたまたTake Home Examをかかえていたりする。したがって、ベランダからのひなたぼっこにとどまった。来週は試験もないけれど、きっと雨なんだよあ〜!いじわるというか世の中よくできているというか。。洗濯でもするかあ〜!

   February 19, '98  Naga~no      


 冬のオリンピックが始まった。アメリカに来て始めて見るオリンピックである。さすがに多国籍の住む英語圏のアメリカだけあって、自国はもちろんヨーロッパ、中国の選手にまで特集を組むのである。日本ではよほどのことがない限り、他国の選手に特集を組むことはなかったように思える。インタビューはあるは、ちょっとしたBiographyである。そこには「アマチュア」という立場は少しも見えない。すでにプロである。おかげでMichelle Kwanの生い立ちまで知ってしまった。CBSが善行寺前にスタジオをかまえたせいもあり、「日本=寺」のイメージがさらに強くなったようである。おまけに太鼓だの着物姿などが頻繁にでるので、学生からは「Hiroもウチではあんなの着てるの?」と言われる始末。若干Biasされた放送にちょっと不服。一つだけ発見した『いいじゃん!』。スキージャンプの原田選手をCBSでは必ず"Happy Harada"と呼んでいる。彼にふさわしいそんな形容である。。

  February 14, '98  Valentine's Day      


 ThanksgivingとChristmasが家族と過ごすことが多いアメリカにおいて、Valentine's Dayは恋人同志にとって一年中で最もRomanticな日となる。ここアメリカでは男性も女性にギフトをする習慣があり、大学の男性陣も毎年となると考えてしまうらしい。しかし一方、恋人のいない連中は?と言うと一年で最も早く過ぎ去って欲しい日となる。黒のワンピースで過ごすなどというたわけたことを言っている奴もいれば、同じ仲間を探してヤケ酒に行くという奴もいる。「Hiroはどうするの?」と聞くので「Usual weekend」と答えた。生まれてこのかた、そういうことに縁のない自分にとってはもはや悟りの境地である。かくして今年も母親が送ってくれたチョコとともに何事もなく過ぎていく一日。部屋の掃除しようっと!

   February 7, '98  Be Sociable      


 世の中、「相談しやすい人」と「相談しにくい人」がいる。なぜか自分は女性からは「相談しやすい」相手、男性からは「相談しにくい」相手のようである。したがって男性の友人よりも女性の友人の方が多いのではないかという有様。嬉しいようで嬉しくない。結局「相談する」人の状況は「相談される」相手、つまり自分にはわかりっこないのである。直接感じたわけではないのだから。おまけに女性となると感じ方そのものも、男性である自分には皆目見当のつかないことが多い。渡米以来久しくなかったので油断していたが、先日日本の友人からメールが飛び込んできた。太平洋をこえてである。そしてその最後にあった言葉、「こういうときは阪上さんだと思って」。彼女の中での自分の位置づけが見えたような気がした。悲しいけれど、そう見られてしまうのも自分。

   February 6, '98  Miso Soup      


 突然だが、味噌汁をかき混ぜてから完全に沈静化するまでの間、結構時間がかかる。方向性もなく勝手に、しかもかなり長い時間、動いているのである。何がって?味噌成分というか、味噌粒というか。この味噌汁、日本料理屋に行くとメインディッシュとは別に最初にでてくる。箸が使えないため、スプーンつき。大抵のアメリカ人はメインが来る前に飲み終ってしまう。日本人である自分はどうしても味噌汁だけを先に片付けることができず、メインが来るまで待つことになる。当然時間が余る。結果、暇つぶしに気がついた遊び。それが前述のことである。しかしこの遊びも飽きる。したがって今では自分だけあとから持ってきてもらうことにしている。当り前といえば当り前。でも自分は人と違うことをするのに臆病と言われている日本人。

   February 5, '98  Depressed      


 ここのところ生活を楽しめていない。実験が授業のせいで捗らないこともあるが、何よりも目に見えないプレッシャー、そんなものを感じる。遠い将来が見えないことと近い将来が見えすぎることで、それに挑む自分に自信がないのである。焦れば焦るほど空回りし、急げば急ぐほど失敗する。同級の連中のように突然ギャーとでも叫べばよいが、下らない自尊心がそれをさせない。確実に一つ一つこなせばよいとわかっていながら、現実逃避に走ってしまうのである。いったいいつになったら笑えるのだろうか?

   February 4, '98  Takehome Exam      


 中間試験の季節である。大学院の試験はTakehomeの形をとられることが多い。つまり朝手渡せれてその日のうち、もしくは数日のうちに提出するのである。覚える必要もないし、人と話すことのみが禁じられ、ノート教科書なんでもOKである。一見楽に聞こえるがとんでもない。問題数は多く、その質はとてつもなく高い。過去に受けた試験では、1日で仕上げる試験でルーズリーフ25枚、1週間で仕上げる試験に至っては120枚を費やした。かくして今回発表になった中間試験。金曜日から火曜日まで。しかし担当教授は言う、「Takehome, but Closed book !」。?????である。うちに持って帰ってやっていいのならClosedもへっちゃらもなかろうに、、。全員わけのわからない顔。結局、原則Closedのつもりで対処するようにという意味だろうと勝手に生徒達で解釈した。でもそれでいいのかな?まいいや。


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