Taste of Graduate Life in US

 

December '98

   December 27, '98  Christmas Present   


 日本からクリスマスプレゼントにユーミンのベスト盤が届いた。『恋人がサンタクロース』、『BLIZZARD』、『サーフ天国、スキー天国』と続くラインアップは以前自作したテープ、『ユーミンブランド』と同じ。毎週のように行っていたスキーには欠かせないアイテムだった。ここバージニアはスキー場までの距離という点では渡米前までいた八王子とほとんど同じ。しかしまだ一度も足を運んでいない。贅沢が禁物ということもあるが、こちらでまだ始める気がしない。たくさんの思い出が一緒にあふれてくるからか、、、今覚えば懐かしい、そしてちょっとほろ苦い、、それでいていつまでも鮮明な、、そんな、、、。 

   December 24, '98  Icy Christmas   


 昨日の晩から降り始めたみぞれまじり雨は、地上が氷点下だったせいもあり、朝には氷づけの世界を造り出した。まさにすべてが1.5cm程度の氷でカバーされていたのだ(後日写真公開)。車からはつららがぶらさがっているし、当然ドアなんて開かない。中には先の柔らかいハンマーで氷を叩いて割っている連中もいる。やっとのことでエンジンをかけると、暖房でゆるんだ窓ガラスの氷が浮くのが見える。運転席の窓をあけても、その外側にはまだ氷の窓。空手家気取りでパシンと割れる始末。そんな感じで遊びながらやっていること1.5時間。やっとのことで、運転できる状況になった。ホワイトクリスマスなんて色だけ、、、。 

   December 16, '98  Christmas Party   


 昨年は風邪をひいて参加できなかった学部主催のクリスマスパ-ティー、今年は時間通りに会場に到着。だ、、誰もいない。同じく定時に来たのは主催したボスとその家族。結局揃ったのは19:30だった。相変わらず時間にはいい加減なアメリカの人々。食事もまあまあだし、見慣れた連中ばかりということもあり、大変楽しうございました。21:00くらいになると三々五々帰宅していき、結局残ったのはいつものラボのメンバーとボス。他愛もない話をしながらも1年を振り返る。もうすぐ98年も終りなのかと今さらのように気がついた。はやいねえ、、。 

   December 11, '98  Humaneness   


 元々1月に帰国するつもりでNon-refundableのチケットをとっていた。しかし母の死を知った彼は何をおいても早く帰国したかった。大学院の関係もあって16日までは帰国できない。全日空ということもあり、自分が代理で交渉することとなった。事情を説明したところ、この年末の混雑にも関わらず快くNon-refundableのチケットで乗せてくれることとなった。そこに同乗するはずの赤ん坊が病気との知らせ。Family emergencyの場合、3日以内の搭乗が通常である。今回はほぼ1週間先の超混雑時。赤ん坊の状態がわかる明日までチケットのホールドはできないと思った我々は諦めた。しかし全日空は『それでは24時間だけ待ちましょう』と嬉しい言葉。そして今日、赤ん坊の回復の見通しがたち、正式に予約を完了した。全日空の暖かな対応に心から感謝するとともに、日本の会社として誇りに思えた。やっぱ社会はこうでなくっちゃ! 

   December 10, '98  Supreme love from parents   


 本国に電話しても父しかでないことに息子は不安だった。父はただ『母さんはちょっとした病気で姉さんが世話している』と言うだけだった。母親には持病があることを知っている彼は心配しながらも、何もできないでいた。父親は『何も心配するな。専念して大丈夫。』と言い続ける。不安が募った彼は姉に電話。答は同じ。業を煮やした彼は父親に詰問する。『母さんと話させてくれ!』。、、、そして、母の交通事故死を知った。二か月の間、父と姉は母親の死をアメリカで頑張る息子に知らせず、悲しみを堪えたのだった。そして息子は知らないまでも遠い地で母を想い、不安を募らせたのである。知らされたその日、彼はいつものようにラボに現われ、母の希望と誇りでもあった留学生活を遂行した。立派な家族に育てられた彼もやはり立派だった。来週彼は本国に帰る。 

   December 5, '98  Updating backwards   


 実はここ一ヵ月ばかりHPの更新を怠っていた。したがって、頻繁に更新しているように見えるが、一気に何日分かを更新しているのである。自由な時間が少ないせいもあり、ラボで実験の合間に書いたりしているのだが、サーバーにのっけるのを怠っていたわけ。ということで、今月は予想された方も多いとは思うが、Xマスツリーとなった。Xマスツリーも独り者なので部屋に飾るなどもせず、ここにあるのが唯一。大学にも病院にもキャピトルにもすでにツリーが飾られている。いよいよクリスマスシーズンの到来である。しかし1年って早い、、そんな気がしません? 
                  

   December 1, '98  Damm, Idiot !     


あっという間にThanksgivingも終わり、12月になってしまった(^^;。Payroll officeからの呼びだしでTax Exemptionの手続きにいってきた。3年目の今年はNo Exemptionのはずだけど、、、と思いながら(TreatyによりJ1はMax2年までが無制限で非課税となる)。実は担当のD氏、非常に仕事の効率が悪いことと無礼なことで有名。今回は一悶着あるだろうと構えていったらやっぱりあった。Treatyを確認するなり『課税なのに非課税ですでに4か月が過ぎている』と責めるように言う。おまえのミスだろう、呼びつける前に確認して欲しいよ、と思いながらも、『誰が管理するもの?』と聞き返すのが精一杯。『来月からその分ひいとくから。』ときたもんだ。おかげで来月から課税にはなるし、今月までの分はひかれるしでクリスマスを前に貧乏になってしまった。損はしていないものの、損した気分。いかなければよかった。ラボに帰ってきたら、大学院仲間も口をそろえて『ああいう使えないやつほど弱い学生相手にいきがるんだよね!』と言いたい放題。可愛そうだけど事実は事実。



Back to main page